朝、夕、寒くて 暖房が欲しくなることもなくなり、気温も安定してきた今日この頃です。
こんな時期は、パンの発酵も ちょうどいい具合に 進みます。
冬は 発酵がゆっくりと進み、そんな風にしてできたパンは それなりに おいしいのですが、できあがるまでに 時間が かかります。
気温が高くなると、発酵が加速してしまい、パンの生地も扱いづらくなり、できあがりも 今一です。 そして、パン作りを楽しむ余裕が なくなってきてしまいます。
ですから、4月、5月は パン作りに 最適な季節でもあります。
今回 お教えするのは スウェーデンスタイルの シナモンロールです。
日本では ”シナモンロール” と聞けば、むっくりと厚みがあって、白砂糖でアイシングした あま~い アメリカンスタイルのシナモンロールを 思い浮かべる人が 多いかもしれません。

アメリカンスタイルは こんな風な感じです。
私は 学生時代に訪れたアメリカで、初めて シナモンロールというものを 口にしました。
バターとお砂糖にまみれてたシナモンロールを ほおばって、食べた後に、罪悪感のようなものを 感じたりしたものです。
シンガポールで暮らすようになり、実はシナモンロールというのは、スウェーデンのもので、ずっと軽い食べ心地の パンだということを 知りました。
シンガポールには、いろいろな国の人たちが 暮らしています。
子供たちが通っていた学校にも 各国からの子供たちが集まり、
ある時、先生に いったい 何カ国の国の人たちが この学校にいるのか 聞いてみました。
確か100か国に近い数を聞いて 驚いた記憶が あります。
(でも、今思うと、ほんとうにそんなに多くの国から来ていたのかしらと 信じられない気もしますが、、、。)
長女が幼稚園の頃は、たまたま クラスに 北欧系の子供が複数いたので、何か催し物があれば、必ず、このシナモンロールが 登場していました。
さっそく、私は、スウェーデン人のEmmaのママに このシナモンロールを習いに 行くことになります。
彼女のシナモンロール、私には 新鮮な作り方で、そのあとしばらくは その虜になります。
私が使ったことのない 生イースト、バニラシュガー、スパイスのカードモンパウダー、
そして 粉は 強力粉ではなくて 薄力粉に相当する粉を使いました。
20年を経て 数年前に、娘は このEmmaとも Facebookを通して 連絡を取ったようです。
彼女によると、Emmaママは 私から習った 日本料理をいまだに 作っていて よく食卓に上がるのだそうです。
私は、人から料理を習った時のことは、鮮明に覚えていて そのシーンを 昨日の事のように思い出したりすることもあるのに、人に教えたシーンは 思い出せません。
彼女には 何を教えたのかなあと 聞いてみたい気がします。
今回 ご紹介するシナモンロールは Emmaママから習ったものを ビーガン風に 私がアレンジしたレシピです。
甘いパンではありますが、粉は 薄力粉、バターは使わないですし、甘味料のてんさい糖は 少量の仕様ですから 軽い仕上がりです。
一次発酵が、レッスンの時間に 完了するように調整しておき、その生地を みなさんで 成形して焼いて、最後に パンの材料を計量して こねる体験をする予定です。
他の料理は

新じゃがと新玉のサラダ
春キャベツ入りスープ
豆腐ムースの苺ソースのせ
です。
今年最後の 春らしいメニューです。
日程の詳細は
のサイトから どうぞ。