私が住んでいるこの町の周辺には、有機農法でお野菜を作っている農家さんが たくさんいらっしゃいます。
ですから、普段食べるお野菜も、料理教室で必要なお野菜も、ほとんどのものは、地元の新鮮な無農薬野菜でまかなえるんです。
四季の移ろいを 肌や目で感じることができて、野菜もおいしく育つ土地で、そんな農家さんにも恵まれて
他の国でマクロビオティックを実践している人には 羨ましがられるような環境です。
マクロビオティック料理では、身土不二と言って、できるだけ身近な所で取れたお野菜を摂ることを 奨励しています。
- 自分の庭で取れたもの、
- 地元で取れたもの、
- そう遠くない他の県で取れたもの、
- 国産でも遠いところで取れたもの、
- ある程度風土が似ている外国で取れたもの、
- 気候がまるっきり異なる外国で取れたもの、
こんな順序で、身土不二から遠ざかっていきます。
日常的に食べるものは 1番から3番で 作るようにして
4番から6番は 適度に摂ることを心がければいいんだと思います。
”適度に” です。
実は、日本人の生活の中にしっかりと馴染んで
毎日のように摂るのが当たり前になってしまった6番の食品、結構 多いんです。
「コーヒー」は その最たるもの、
そして「カレー」「バナナ」も、頻繁に食べる人たちが 多いと思います。
日本の風土では 育たないそんな食べ物を 日常的に食べ続けるのは、決して
体にいいことはなく、地球規模で見た場合も いつかズレが生じてきてしまうと
私には思えます。
おいしさばかり求める グルメ志向の日本、飽食の日本、
社会のいろいろな問題が取りざたされますが、このような食べ物のことを 社会問題として取り上げられることはありません。
でも、私には、何よりも大切なんじゃないかなと思われます。
食べ物のことを大切に考えて、大事にしていけば、社会のあらゆる問題も解決していくんじゃないかと思います。
飛躍しすぎ!と 思う人の方が圧倒的に多いんだろうなあと思いながら、私が普段思っていること、ちょっと書いてみました、、、。
さて、今月のレシピは、今、どこの農家さんでも たくさん収穫している新生姜を使ったレシピです。
(新生姜じゃなくても、普通の生姜でもできます。)
材料
新生姜 好きなだけ
しょうゆ 新生姜の量に合わせて 適量
作り方
- 新生姜は 洗ってから 皮を包丁の背で、こそげ落とす。
- 繊維に沿って、薄切りにしてから、千切りにする。
- 切った生姜を瓶に入れて、そこにしょうゆを ひたひたになるくらいまで入れる。
- そのまま冷蔵庫で保存する。
ポイント
- しょうゆは、昔ながらの製法で作られる質のいいものを 使ってくださいね。(昔ながらの製法とは、国産の材料100%の素材を使用、じっくりと時間をかけて発酵させた 純粋なしょうゆです。)
- 冷蔵庫に入れておくと長期保存可能です。
- 生姜の繊維は 外から見て 皮の横線に対して垂直に走っています。 千切りは繊維に沿って切るときれいに切れます。
切る前。 横の線が 見えますか?
こういう風に 垂直に縦に切ります。
食べ方の例
- 写真のように、あったかいご飯に混ぜる。
- 湯豆腐にかけたり、冷奴にかけたりする。
- ギバサと混ぜて食べる。(私が一番好きな食べ方です。 ギバサは 別名アカモクと言われていて 東北地方で取れる海草です。 お湯をかけてたたくとネバネバになります。 「大地を守る会」から 冷凍品で注文できます。 たたきめかぶでやっても おいしいですよ。)
HAPPY COOKING !!