
湿気をしっかりと感じるようになった今日この頃、季節も夏へと変わろうとしています。
高温多湿、これは、シンガポールの気候といっしょです。
こんな季節になると、私のお台所にも スパイシーな香りが漂ってきます。
普段は 身土不二 ということを大切にしているので、 国産のその季節のお野菜をいただくようにしています。
でも、夏の間だけは、好物のバナナやアボガド、懐かしいスパイスのきいたシンガポール料理やタイ料理を 時々メニューに盛り込んで 夏を楽しみます。
料理教室でも、6月、7月は シンガポール料理を ベジタリアン風に アレンジして お教えします。
ベジタリアン風とはいえ、どのお料理も、異国情緒あふれる 独特なお味のお料理ばかりです。
お料理の詳細は、こちらをどうぞ~。
冒頭の写真がこのお料理です。
カードモン、クローブ、シナモン、スターアニス、ガランガーなどの たくさんの香辛料と、それ以外にもたくさんの材料を使って炊くご飯です。
でも、できあがりは、辛いわけでも、香辛料がきつすぎる味でもありません。
いろいろな材料が混ざり合って、香り高い、豪華な味に 仕上がります。
Tandori Tohu タンドリトーフ (インド風豆腐のマリネ焼き)
本来は、"Tandori Chicken " という、 鶏肉料理です。
鶏肉の代わりに、お豆腐を タンドリのマリネ液につけてから、焼きます。
このマリネ液には、ライムリーフ、ガランガーなどのスパイスに加え、ライムが加わるので、爽やかな味のお料理です。
Kang Kong Belacan カンコンブラチャン (青菜のブラックソース炒め)
ブラチャンというのは、小エビを発酵させて作る発酵食品です。
納豆よりも、フィッシュソースよりも、匂いのきつ~い 独特の香おりの調味料です。
ほんのちょっと入れるだけで、お料理が さま変わりします。
私のお料理では、動物性食品は使いませんので、ブラチャンに 他のものを代用しますが、何を代用するかは、料理教室に いらしてからのお楽しみです。
カンコンは、日本では、空芯菜という名で売られていることもありますが、その時に取れる青菜で 代用する予定です。
Sago Pudding サゴプリン (タピオカプリン)
シンガポールでは、デザート、お菓子に、お米の粉、タピオカの粉、サゴの粉を よく使います。
サゴは サゴパームという椰子の茎から取れるでんぷんで、タピオカは、タピオカという根菜から取れるでんぷんです。
ですから、このふたつは 異なる植物から取れるでんぷん質ですが、一般的に売られている サゴパールとタピオカパールは 同じように見えますし、味や食感にもそれほどの違いがありません。
日本では、サゴパールは手に入らないので、タピオカパールを使って、サゴプリンを作ります。
パームシュガーといって、パーム椰子の樹液を加工して作った甘味料と、ココナッツミルクを トッピングしていただく、トロピカルな デザートです。
どれもこれも、南国に旅したような気持ちになるお料理ばかりですよ~。