
4月に、シンガポールで、料理教室をしてきました。
私がシンガポールに住み始めたのは 1983年で、その頃から、日本食は、大人気。
友人から、日本料理を教えて欲しいとの声がかかり、そのうち、いろいろな場所で教える機会が 増え、自宅で料理教室を開くようになったのです。
久しぶりのシンガポールでの料理教室は、 オーガニック野菜を購入していた"Green Circle Eco Farm " で、行いました。
"Green Circle" は、Evelyn と Soo のご夫婦が、地球の環境保全を 実践するために始めた農場です。
世界各国の人が暮らす都市国家のシンガポール、 国土が小さいので、その食料のほとんどが輸入です。
一般のスーパーに行くと、食料品には、北半球、南半球の いろいろな国の名前が書かれています。
そんなお国柄ですから、農業をしている人は、数えるほどしかいません。 (何よりも、農業をするような 土地を探すのは、今では不可能だと思います。)
そんな中で、農業を それも 自然農法で、野菜を育てている Green Circle は、私にとっては 貴重な存在でした。

Green Circleの果物も もちろん 無農薬です。 とってもおいしいんです!
8年たった今でも、毎週、ウィットに富んだジョークや、心温まるストーリーを 書き溜めたニュースレターを 送ってくれるので、音信が 途切れることなく 続いています。
今回は、以前のお客様や、料理教室にいらしていた方たちには、お知らせしなかったので、人が集まるのかなあと ちょっと心配していたのですが、たくさんの人が集まり、賑やかな 料理教室になりました。
メニューは、
玄米太巻き、
Green Circle のお野菜と、お豆、お豆腐、ナッツのサラダ、
ドレッシングは、柚子果汁とお味噌入りのものと、柚子コショーと梅酢入りのもの、2種類、
梅干しと青シソのお吸い物、
抹茶プリンです。
日本食が好きな シンガポール人を意識した ベジタリアンメニューです。
放射能汚染を気にしている人も いるようでしたので、日本からは、ムソーの柚子果汁と、生活クラブの 柚子コショーだけ、持参して あとは、現地で調達できるものを 使うことにしました。
シンガポール人は、のり巻きが大好きです。
最初の頃は、日本食というよりも、海苔巻きの作り方を教えてと よく頼まれました。
まだ、若かった私は、のり巻きの経験も数えるくらいで、そんなに上手ではなかったのですが、たくさんの人たちに教えるうちに、どんどん上達していったんです。 (自分が上達するには、教えるのが 一番ですね。)
シンガポールでは お料理教室といったら、ほとんどが デモンストレーションスタイルです。
お豆腐の照り焼きを作っているところです。
参加者もいっしょに作る というレッスンは あまりなくて あったとしても、全部のお料理を作るということはなく、一品、ちょっとだけ、いっしょに作ってみる程度です。
そんなお国柄ですが、のり巻きは、いっしょに巻きたがります。
皆さんがいっしょうけんめい、巻き巻きしているシーンの写真は、こちらをどうぞ!







それなりに、きれいなのり巻きができて、最後は、満足して、楽しい会食ができました!

鳥さんもわたしたちの脇で会食です。
久しぶりに、外国人に教える料理教室は、私にとっても、リフレッシュできる 貴重な機会となりました。